去年の夏、一人の小学生が入塾してきた。

当時小4。たし算がままならない状態だった。小1のプリント1枚仕上げるのに50分かかる。集中力が続かない。正直、何度も心の中でつぶやいた。「こりゃ難しいかもしれない」と。

でも、ある夏の日のことを今でも覚えている。

嵐のような豪雨の中、その子が帰ろうとした瞬間、空が一気に晴れた。まるで、頑張って通い続ける少年に、天がささやかな励ましを贈っているようだった。

「この子をとことん信じてみよう」

そう決めた日だった。


目次

成長曲線の話

なかなか成果が出ない生徒に、私がよくする話がある。

成長曲線の話だ。

できるようになるまで、グラフはほとんど横ばいが続く。変化が見えない。手応えがない。あきらめたくなる。

でも、あきらめかけたその先、3歩4歩ふんばったその先に、一気に指数関数的にぐいっと上がる瞬間が来る。

横ばいの時期こそ、力がついている時間だ。

その話を、帰って早速目を輝かせてお母さんに、嬉しそうに話してくれたそうだ。それから何かが変わった。その子が自分を信じ始めた。

今年の春、ミミズが這うようなやる気のない文字が、見やすい文字に変わってきた。計算にスピードが出てきた。間違いはまだあるが、手が止まらなくなった。

あのとき信じ続けてよかった。


文字を見れば、やる気がわかる

小学生の指導で、私が必ず見るものがある。

どんな字を書くか、だ。

上手い下手じゃない。丁寧か雑かでもない。

相手に伝えようとしているか。

自分のメモはどんな文字でもいい。でも、丸をつける私に向けて書く文字に、その子の誠意が出る。相手への誠意は、必ず本人に返ってくる。そういう意味で、私は文字の指導を大切にしている。

文字が変わるとき、その子の何かが変わっている。


算数が苦手な子に共通すること

算数の文章題が苦手な子には、共通点がある。

「たし算言葉」を知らないのだ。

あわせて・全部で・ふえると・もらった・入れた・合計・〜より多い。

これがわからないと、式が立てられない。問題が読めない。算数が苦手なのではなく、言葉が弱いだけということが本当に多い。

最近の傾向で、語彙力がない・漢字が書けない・読めない子が本当に増えてきた。学校の先生も忙しくて、徹底的に言葉を鍛える時間が取れていないようだ。

低学年のうちにここを鍛えた子は、中学生になっても圧倒的に強い。マツダ塾には言葉を鍛える教材がたくさん揃っている。宿題をこなしながら、言葉の力を底上げする。それだけで勉強はぐっと楽になる。


お母さんってやっぱりすごい

面談のとき、なるべくその子のエピソードを聞くようにしている。

お母さんたちが話してくれる内容が、本当にいい。

「小さいとき読み聞かせしたことを、そのまま私に話してくれて…」

その子のコアな情報は、やっぱりお母さんが一番知っている。覚えることが得意な子には、それを生かす指導をする。そうすると、ぐんと伸びる。

お母さん、お子さんのことどんなことでも話してください。それが一番の指導のヒントになります。


令和の咸宜園、はじまります

日田市にある咸宜小学校。その名前の由来となった咸宜園は、江戸時代、廣瀬淡窓が開いた私塾だ。身分も年齢も関係なく、誰でも学べる場所だった。

その精神を令和に受け継ぎたい。

マツダ塾 宿題道場〜令和の咸宜園〜が今月からいよいよ始まる。

帰ったら、遊ぶだけ。お家で「宿題やったの?」が消える場所。日田校・小学生限定・月〜金 13:00〜15:45・月額5,500円から。

たし算もできなかったあの子が変わったように、どの子にも必ず変わる瞬間が来る。その瞬間まで、一緒にふんばろう。


最後に

小学生・中学生のご入塾相談、宿題道場のお問い合わせも受付中です。

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